産後クライシスとは?
産後クライシスは、妻が出産を終えてから数年の間に、夫婦仲が急に冷めたように感じて悪化する現象を指します。
産後には体調や生活面に大きな変化があり、その影響でお互いに不満を溜め込みやすくなることから生じます。
明確な定義はありませんが、産後の夫婦間のすれ違いやトラブルが、産後クライシスと呼ばれる現象です。
産後クライシスは産後すぐから始まり、その後2年間で夫婦間の愛情が少なくなりますが、その後は下がったレベルが安定する傾向があります。
産後2年間が夫婦関係を大きく変化させるターニングポイントと言われています。
主な症状は、以下のようなものです。
- お互いに不満やイライラが募る
- 愛情が冷めたように感じる
- コミュニケーションが減少する
- 争いや口論が増える
皆さんは思い当たる事がありましたか?
私の産後クライシス
私にももれなく産後クライシスは訪れました。
初めての出産、初めての子育て(しかも海外)で分からないことばかり。
子供の事ばかりを心配して、夫婦の関係のことまで考える余裕は皆無でした。
出産前の夫婦関係はすこぶる良好で、まさか自分たち夫婦の関係がこんなに悪くなるなんて微塵も考えていなかったのです。
産後クライシスという言葉も実際に自分が陥って初めて認識したくらいです。
子育てのイライラ・不安から夫に以前ほど優しくできなくなり、ひたすら耐えていた夫がついに爆発して夫婦関係が悪化してしまいました。
出産前から知って対策できていたら産後クライシスは回避できたかもしれないのに・・・
そんな後悔の気持ちがあるからこそ、出来るだけ多くの方に
産後クライシスの回避方法をお伝えできればと思い記事にしています。
産後クライシスの回避方法
産後クライシスを経験した私が思いつく回避方法は以下の5つです。
- 産後の気持ちの変化への理解:
産後はホルモンバランスが崩れ、普段なら流せることにもイライラ怒りの感情が湧いてしまいます。”産後の妻がイライラするのはホルモンのせい“と夫婦双方に理解があると、喧嘩になりそうになった時、夫対妻ではなく、夫婦対イライラ感情という風に向き合えるのではないでしょうか。 - コミュニケーションを大切にする:
産後に関わらず、夫婦間でお互いの気持ちや不満を素直に話し合いましょう。イライラが爆発する前に、困っていることを冷静に伝える事ができれば良いですね。普段からお互いに何でも話せる関係を作れているかがとても大事です。 - 感謝の気持ちを表す:
愛情不足は感謝不足からです。日常の些細なことにも感謝を伝え合うことで、相手を大事に思う気持ち、また大事に思われている実感が湧きます。相手から感謝されたければ、まずは自分が感謝を伝えてみましょう。 - 時間を共有する:
子育てや仕事に追われる中でも、夫婦で一緒に過ごす時間を大切にしましょう。フランスでは小さな子供を預けてでも月に1回は2人だけで外出するというカップルが多いそうです。夫婦関係が良いことが、結果的には子供の幸せに繋がります。 - 相手を理解し尊重する:
母親が子供を育てるべき、夫婦は協力するべき、といったべき論を捨て、相手が今どう感じているのか、どんな状況なのか理解したり相手の気持ちを尊重しようとする事が大事です。夫婦が対等でお互いを思いやれる存在であれば、産後クライシスは起こりにくいのかもしれません。
もしあなたが妊娠中でこれを読んでいる場合は、今からすぐに実践することをお勧めします。
赤ちゃんのことを考えるのもとても大事ですが、同じくらいか、それ以上に夫婦関係関係も大事です。
幸せなパパとママでいる事がお子さんへの最高のプレゼントだからです。
産後クライシスの存在を知っているだけでも、回避できる可能性は高まりますが、
ぜひ何か小さなことでも良いので今日から1つ実践してみてくださいね。
これから出産される方、子育てをしながら産後クライシスに陥りそうになっている方の参考に少しでもなれば幸いです。
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