皆さん、こんにちは!
今日はポジティブ心理学の一つであるACR(積極的建設的反応)についてお話しします。
ACRは、日常生活でポジティブな姿勢を育むための手法の一つであり、意識して使うことで良い人間関係を築くことができます。
ACR(積極的建設的反応)とは?
ACRは積極的建設的反応のことで、英語で以下の単語の頭文字をつなげたものです。
- Active:積極的(相手に興味を持つ状態)
- Constructive:建設的(相手のニュースを喜んでいる状態)
- Responce:反応
Activeの反対はPassive:消極的、Constructiveの反対はDestructive:破壊的です。
これを図で表すと以下のようになります。画像の右上がACRの状態を示しています。
ACRの具体例
ACRは家族、友人、同僚、あらゆる関係の人に対して使うことができます。
カリフォルニア大学の研究によると、相手の悪いニュースへの反応よりも、良いニュースへの反応が
相手との関係性の発展と継続の鍵になるそうです。
ここではお子さんの良いニュースを聞いた時の反応を見ていきましょう。
子供「今日、学校で先生に褒められたよ!」
親①(積極的・建設的)
「すごい、良かったね!何をして褒められたの?その時どんな気持ちになった?もっと聞かせて!」
親②(消極的・建設的)
「そうなんだ、それは良かったね。そろそろ夕食だよ。」
親③(積極的・破壊的)
「○○先生に言われたの?あの先生に言われても嬉しくないよね。」
親④(消極的・破壊的)
「そんなことより夕食だから早くして!」
あなたは普段どのタイプの返答をしていることが多いですか?
ACRが人間関係を良くする理由
ACRが人間関係を良くする理由は大きく分けて3つあります。
- 弱みではなく強みに注目している
相手の良いニュースに積極的・建設的に反応することは、相手の強みを浮き上がらせます。
これによりセルフイメージが上がり、相手の自尊心・自己肯定感を満たす事ができます。
- 双方のポジティブ感情が増幅
良いニュースをシェアした方も、それに反応した方もポジティブな感情、嬉しい気持ちを持つ事ができます。
ポジティブ感情は視野や思考、行動を拡張し、絆を強めると言われています。
- 相手との関係を試す安全な機会
良い関係の人は、辛い時にそばにいてくれる人だと言われていますが、辛いことは言い出しづらいものです。
まずは良いニュースに対してACRをすることで、相手に自分が味方であると感じてもらえると、悪いニュースの時もシェアしてもらいやすくなります。
絆を深め、何でも話せる良い関係性を築くためにACRはとても有効な手段だと言えます!
まずは誰かの良いニュースを聞いた時、「ふーん」とか「よかったね」だけではなく相手に興味を持って詳しく聞く、心から一緒に喜ぶということを試してみて下さい。
簡単で、リスクなく誰にでも出来るACRの手法をぜひ日常生活に取り入れ、
ポジティブな人間関係を育んでいきましょう。
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